
冬でもツーリングに行きたいなら保温性が高いジャケットを選ぼう
一般的にはオールシーズンジャケットで冬を乗り越える方もいると思いますが、このジャケットは保温性が違います。
冬でもバイク遊びをしたいならば、冬専用のジャケットを持っていると心強いものです。
このジャケットを購入して早3年…良い面も悪い面もある程度見えてきました。
寒がりさんにはオススメできるジャケットですが、保温性が高いがゆえのデメリットもありますので、ご紹介していこうと思います。
RSタイチ唯一の冬専用ジャケット

保温性能・機能性、どれも高水準にまとまっているジャケットです。
一番のポイントは冬専用として設計されている点にあります。
アウターは中綿を使用、暖かさを逃さない
オールシーズンジャケットはベンチレーション機能が付いているモデルもありますが、モトレックウィンターパーカーにはそんな機能はなく『保温に特化させる』強い意志すら感じます。
使い勝手も良く、購入して3年以上着ています。
RSタイチから唯一でている冬専用のジャケットなので、寒さが苦手な人にはオススメしたい1着です。
インナー優秀

モトレックウィンターパーカーのインナーは少し特徴的です。そして優秀なポイントが2点あります。
優秀ポイント
- 着ぶくれを抑える
- アウターとインナーが一体となる
大抵、この手のインナーは前面にもファスナーが付いており、ジャケットとインナーの2重で着込む形が一般的ですが、モトレックウィンターパーカーはその形式を取っていません。
特徴:インナー前面が開いている
着ぶくれを抑える

ライディングジャケットの一般的なインナーのように、体の前面がすべて覆われてしまうインナーではありません。
前面が開いてることでジャケット全体がコンパクトになり、着ぶくれを防いでくれます。
冬場のツーリングは防寒対策が必須ですが、着込み過ぎはNGです
着ぶくれを起こし、脇がパツパツになります。
動きにくい=運転に支障が出る
厚着による着ぶくれを抑えてくれるインナーでもあります。
防風・防雨性能あり

アウターは防水素材を使用しているので、急な雨でも走行可能です。
ジッパー部分にも防水処理が施されているので、防水性能として抜かりははありません。
2022年にジャケットを購入し、3年以上使っていますが、このジャケットで風当たりが冷たいと感じたことはありません。
袖口・襟元から風が入りにくい
真冬でもツーリングしていますが、走行風がジャケットの中に入ってきて寒いと感じたことはありません。
走行時の風圧は感じますが走行風は感じない。
防風性能はかなり高いジャケットです。
保温性能はかなり高い

毎回着て思いますが、本当に暖かさが逃げません。
冬専用として作られているため、ジャケット内側の作りも冬専用となっています。
オールシーズンジャケットで冬を乗り越える方も多いと思うので、比較してみましょう。
ジャケットとしての汎用性を高めるために、内側には通気性の高いメッシュが採用されているのが一般的です。

画像を拡大すると、メッシュ感が分かります。
通気が良い素材は保温性能は低くなりがちなので、冬場はインナーを着込んで寒さ対策を施す。これが一般的なオールシーズンジャケットの特徴となります。

モトレックウィンターパーカーの内側はこんな感じ。風の抜け道0・通気性は皆無です。
メッシュ部分なし
ジャケット内側の素材は触って分かりますが、風を通しにくい素材でできてます。
冷たい風がジャケットの中に入りにくいだけではなく、暖かくなった空気も外に逃げにくい。
だから温かいのです。
秋シーズンでの着用は暑い

保温性能が高く、ベンチレーション機能がないため秋シーズンでの着用は時期を選びます。
冬に近い秋であれば活躍しますが、10月~11月での利用は地味に汗ばむ事になります。
晴れの日でモトレックウィンターパーカーの着用は暑い
裏地が綿のように水を吸い込みやすい素材ではないので、汗の逃げ道がありません。汗ばんだんら走行中に前のファスナーを下げて強制的に風を取り込む必要があります。でないと蒸されて不快感がどんどん上がってきます。

秋シーズンで使うには、ジャケットの下は速乾性のTシャツを着ましょう。
もしくは半袖+アームカバーの着用をオススメします。ジャケットで汗を吸収してくれないなら、身につけてる衣類で汗を吸収する必要があります。暑いからと言って半袖はおすすめしません。
アームカバーはワークマンが安い!(確か画像の赤いアームカバーは600-700円だった気がする)けど冷感タイプは夏しか売ってないので注意!
標準搭載のプロテクターは心許なし

各所にプロテクターが内蔵されてるとHP上では謳われていますが、残念ながらプロテクターとしての性能は高くはありません。
肩と肘に関してはCEレベル1のプロテクターではありますが、お気持ち程度…と考えましょう。

背中に関しては極薄マットが標準搭載されています。衝撃吸収のあてにするのは心許ありません。
背中のマットはペラペラ
購入したのは、あくまでもウィンタージャケット。プロテクターの性能云々…で語るのはよろしくないですね。
標準プロテクターに関してはおまけ程度と考えましょう。
プロテクターアップデートは必要(肩・肘・背中)

事故ったときに自分の身を守ってくれるのはプロテクターしかありません。アップデート品はプロテクターとしての質も高く、何より(写真じゃわかりにくいですが)分厚いです。
この厚みがあれば、衝撃吸収は頼れる可と思います。ジャケットに入れる際は少々折り曲げたり、入れるのに少しコツがいりますが難しくはありません。
ひじのプロテクターも同様でゴツい設計になっています。

背中には多くの神経が集まっていますので、バックプロテクターも同時にアップデートしましょう。このプロテクターはCEレベル2で衝撃吸収性を兼ね備えています。意外と表面は硬く、砂利の上で背中から転倒しても、石粒が貫通してくる事はなさそう。軽量なのでジャケットが重くなる心配もありません。

サイズ展開は4種類ありますが40をベースに考えれば問題ありません。40で「S・M・L」のサイズのジャケットをカバーできます。
サイズ | 38 | 40 | 43 | 48 |
---|---|---|---|---|
高さ(cm) x 横幅(cm) | 38 x 26 | 40 x 30 | 43 x 32.5 | 48 x 34 |
ジャケット 対応サイズ | WS・WM・WL | S・M・L | Xl・XXL | 3XL・4Xl・5XL |
38でレディース、体格が良い人で43。48は3XL以上サイズのジャケットに対応しています。
胸部プロテクターは別途準備が必要

胸部プロテクターは付属してませんので、別途準備が必要になります。胸には心臓という大切な臓器がありますので、必須で揃えたいプロテクターでもあります。
RSタイチが出している胸部プロテクターもオススメではありますが、個人的にはHYODのこのプロテクターがおすすめです。

耐貫通性能に強いハードプロテクターと衝撃吸収を得意とするプロテクターの2種類存在しますが、この胸部プロテクターはその両方を兼ね備えています。
多くの胸部プロテクターは胸前面しか守ってくれませんが、脇腹まで覆う設計なので、転倒時に肋骨にヒビが入る…なんてことも防いでくれます。
多分胸部プロテクター界隈で最強クラスの防御力を誇るプロテクター。スナップボタンでジャケットと固定するので、ジャケットとプロテクターのメーカーは異なりますが、互換性があるので利用することができます!
まとめ
モトレックウィンターパーカーは中綿素材を使用し防寒性能に優れた1着になります。
オールシーズンジャケットは通気性も考慮した素材が使われているため、防寒力ではモトレックウィンターパーカーに軍配は上がります。
インナーを取り外し秋口でのジャケットの活用は少々困難です。防寒性が高いため暑く、標準搭載のプロテクターでは心許ないので、アップデートも必要となります。
総じて、ジャケットとしての性能は高く、保温性も高いので、冬の相棒としては頼もしいジャケット1着となります。