
ヘルメットのシールドって実は縁の下の力持ち!
ヘルメットのシールドはどれも同じではありません。
シールドにも種類があり、それぞれに長所・短所が存在しています。
適切に使いこなす事ができれば、バイク最悪のシナリオである事故から身を守ってくれます。
ヘルメット本体を選ぶのに時間をかけている方が多いと思いますが、シールド選びにもこだわって見てはいかがでしょうか?
ヘルメットシールドの主な役割

飛来物から顔を守る
ライダーは飛来物に弱い生き物です。虫や小石・砂は意外と飛んできます。
飛来物から顔面を保護してくれる
蚊のような当たっても痛くない虫でも、流石に時速60km/h出していれば痛いです。
これが高速走行なら尚更…。
シールドに細かな傷が徐々に増えて行きます。その飛来物から顔面を保護してくれ役割を担っています。
主な飛来物
- 虫
- 小石
- 砂利
防風、防雨対策
真冬に自転車で坂道を下ると、冷風により涙目になりますよね。こうした風から顔を守ってくれます。
雨も同様で、顔面水浸しの常態で走行するのは危険なのは想像に容易いかと思います。
そんな風や雨から顔を守ってくれるのもシールドの恩恵です。
太陽光から守る
ツーリング中、時には太陽が敵になる場面もあります。
逆光や紫外線から顔を守る
一見すると紫外線対策はスモーク・ミラーシールドが有効のように思えますが、クリアシールドもUVカットされていますので、どのシールドでも紫外線対策は可能となっています。
逆光に関しては、スモーク・ミラーシールドでのみ対策可能となります。
ヘルメットにインナーサンシェード機能がありましたら、シールドによる逆光対策は不要となります。
チェック
- カーブが続く道
- 初めての道
- バイク初心者で運転慣れしてない
各シールドの特徴
クリアシールド
ヘルメットを購入すると付属してくる最も一般的なシールドです。
言わずもがな、一番視認性が高いシールドで、日中・夜間、時間帯を選ばず使えます。
安全運転を求めるならクリアシールド一択
視認性が悪いと「認識⇒回避」までの時間が遅れることになります。これは由々しき事態。
初心者感が出てしまうので、カッコよくはありません。太陽光を遮る手段が全くありませんので、逆光に弱いといった特性を持ち合わせています。
夜間走時にはスモークシールド・ミラーシールドをつけるのは控えましょう。暗さに暗さを足しても意味がありません。夜間は絶対にクリアシールドです。逆光に弱いといった弱点がありますが、バイザー付きのヘルメットを選択することで対策を施しましょう。
スモークシールド
グレーみががかった、半透明のシールドになります。逆光対策として有効なシールドでもあります。
スモークの濃さは商品によって異なります。例えば、OGKのヘルメットでは「薄め~濃い目」とスモークの濃さ選べるようなラインナップになっています。
ライトスモーク、ミディアムスモーク、スモークの3種類から選択可能
半透明のため日中帯での使用は問題ないですが、夕方~夜間帯の使用は控えが方が良いことでしょう。
ミラーシールド
表面が鏡(ミラー)のような加工がされているシールドになります。太陽光や紫外線を一番遮ってくれます。日差しが強い季節・日中で使用すると良いでしょう。
日差しが強い季節では活躍
マジックミラーみたいなもので、外側から自分の顔は見られず、ヘルメットの内側からのみ見らる仕様となっています。
顔出しを嫌うモトブロガーはミラーシールドを好んで使用しています。
強力に太陽光を遮ってくれる反面、視認性が一番悪いシールでもあります。夜間走行でミラーシールドの使用は控えるようにしましょう。
ミラーシールドの視認性には注意

ミラーシールドは視認性は一体どのくらい悪くなるのでしょうか?
部屋の電気をつけた状態と消した状態、それぞれでシールド越しで写真を撮ってみました。
自前のOGKのミラーシールドで少し実験してみようと思ます。

ヘルメット無しの状態。部屋の電気をつけている状態。
日中に撮影したので、部屋のカーテンを締め切った状態にしています。

部屋が明るい状態で、ミラーシールド越しの視点。薄暗くはありますが、見えなくはない。
日中帯でミラーシールドを使う分には問題ないと言えるでしょう。

部屋の電気を消した状態。(写真右上はPC画面の明かり)
カーテンは締め切っているとはいえ、ほんのりと日の光が入ってきています。
なので、真っ暗な状態ではありませんが、この状態でミラーシールドを使うとどうなるか…

はい!何も見えません!
夜間のミラーシールドがどれだけ危ないか…視認性がいかに悪くなるか簡易的ですが体感できたと思います。
夜間走行をする場合、ヘッドライトや街灯による明かりがありますので、ここまで真っ暗な状況で走ることは無いと思いますが、ミラーシールドの夜間走行は極限まで視認性が悪くなると肝に命じておきましょう。
雨の日対策

雨天走行ではヘルメットシールドに雨粒が残り、かなり視界が悪くなります。

走行風で雨粒は後ろに流れるのでは?
意外ですが、コーティングを施してないシールドは思いのほか後ろに雨粒は流れません。
ある程度は雨粒は後ろに流れはしますが、雨粒が後ろに流れ、水の線となり、シールドに水っ気は残り続けます。
そして雨粒が邪魔となり視認性も悪くなります。
そのため雨天ではシールドにコーティングを施す必要があります。
視界が悪い x 路面が悪い = 雨天走行は危険
雨でもツーリングに行く人は限られていると思います。
ツーリング中、雨に出くわす
このパターンが多いかと思いますので、オススメはコンパクト(携帯できる)なコーティング剤をオススメします。
■オススメのヘルメットシールド
■一番オススメのシールドはクリアシールド
視認性を一切損なわないクリアシールドを一番オススメしたいと考えています。スモーク/ミラーシールドの視認性はクリアシールドには到底敵いません。
バイクの運転では視認性が非常に重要
特に、夕方以降や雨天時の視認性はかなり悪くなります。
バイク運転で一番大事なのは安全性です。その安全性を一番高く保てるのはクリアシールドとなります。
■太陽光を防ぎたい
太陽光から視界を守りたい場合は、スモーク/ミラーシールドを選ぶようにしましょう。
夏場は紫外線が強く降り注ぎ、冬は太陽の位置が低いので逆光になりやすい。
カーブの逆光は光で出口が見られない時がある
ツーリングでは朝早くに出発する事もあります。そうすると日が昇りはじめと同時に視界が太陽光で覆われてしまう。そんな事もあります。クリアシールドでは、太陽光を一切防ぐことはできません。
太陽を直接見つめると、目を開けていられません。
逆光ではこれが命取り。
ヘルメットにバイザー機能がない場合はこれらのシールドの使用を検討するのが良いでしょう。
■まとめ
クリアシールド・スモークシールド・ミラーシールド、それぞれの特徴を見てきました。
シールドを暗くする意味はあまりないのですが、逆光対策やカッコよさにおいて、シールドバリエーションがいくつか存在しています。
使う場面を間違わなければ、事故から身を守ってくれます。
たかがシールドと思わず、きちんと向き合うあって安全なバイクライフの一助にして下さい!